JPAニュース2024年3月15日号
JPAニュース2024年3月15日号
NPO日本プレゼンテーション協会理事長 高野文夫
ZOOMファシリテーター
基本心得をこれ一冊でマスターできる!
下記添付は、私がこの2月に出版しました私の196冊目の本です。今日はその本の要旨をご紹介させて頂きます。
ZOOMファシリテーター: 基本心得これ一冊でマスターできる! ペーパーバック – 2024/2/14
高野文夫 (著)
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この本の主旨
このところ一気にZOOMが世に知れ渡りました。それはNHKをはじめ公共放送のみならず多くの民放でもZOOMと全く同じシステムを使ってテレビ番組を提供するようになったからです。
なんと言ってもテレビの影響力はただならぬものがあり、家庭を守る主婦にしても、ITに弱い高齢者でも、その便利さを一気に認識するようになりました。
かつて、熟年世代や高齢者などが毛嫌いしていたパソコンやスマートフォンが一気に世に広まったのと同じく、
ZOOMをはじめとする遠隔会議システムの使用が世の中の標準になることは目に見えています。
このような世の中になったのですから、ZOOMなどの遠隔会議システムを使う為のきちっとしたルールを知り体得することは必要不可欠です。
ところで、ZOOMなどの「オンライン会議」では、表情や雰囲気が読み取りにくく、また、話し合いに微妙なタイムラグがありますから、間合いを外して、同時に話し出してしまうことなどがあります。
さらに、カメラがどこについているのか分からず、視線をどこに向けたらよいのか分からないこともあります。
また、自宅でZOOMなどをやっている場合、部屋の中のようすがすっかり見えてしまったり、家族の声や姿が入ってしまったりすることも往々にして起こりえます。
これらの点をカバーするために、次のようなルールを決めておくことが大切です。
●できるだけイヤホンマイクを使用する。
または、発言している人以外は、マイクをミュートにする。
●相手に伝わりやすいリアクションをとる何か尋ねられたら、うなずくだけではなく、しっかり返事をすること、そして多少大げさでもジェスチャーで示す事です。
●必ず名前を呼ぶ、3人以上が参加している場合、だれか個人に話しかけるときは、名前ではっきりわかるようにする。
また、リアルの会議であれば、2時間、3時間と時間をかけていても、オンライン会議ではそれほど集中力が続かないので、できるだけ短時間で終わらせる工夫をするべきです。
これからは、オンラインだけの話ではなく、長すぎる会議を適切な時間で終わらせるための工夫をするべきです。
その為のノウハウはたくさんありますが、ふだんはなかなか言い出す機会がないのです。
ですから、このような機会を良いチャンスだととらえて、会議の長時間化の原因を取り払ったらよいのです。
まとめますと、オンライン会議導入という機会をとらえて、発言の仕方にもルールを導入し、テーマとの関連がはっきりしない長い弁舌をふるうといった、
会議を長引かせてしまう発言方法についてもこれを機会に改善すると良いでしょう。
具体的には、「PREP法」で発言する、という事をお勧めします。
PREP法とは、下記の4段階で議論を展開する方法です。
P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(事例、具体
例)
P=Point(結論を繰り返す)
もう少し簡単な方法もお話して置きます。
SDS法です。SDS法とは、3段階でお話する方法です。
まず、結論を言って次いで詳細を述べ、最後に念を押す意味で結論を言うのです。
S=Summary(結論)
D=Detail(詳細)
S=Summary(結論)
世の中には、効果的な話し方はこの二法しかありません。
これを実行することで、内容が伝わり簡潔になるという効果があり、これを標準パターンにしてしまう事をお勧めします。
次回は2024年4月15日号でお会いしましょう。
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