JPAニュース2025年2月15日号

NPO日本プレゼンテーション協会理事長高野文夫

今月のJPAニュースでは、「ダイアログとディベートとディスカッションの違い』についてです。

ダイアログとディベートとディスカッションの違い

 ダイアログは、自分の立場や見解に固執することなくオープンに話し合いオープンに聴くことによって

 お互いの考えや行動の背後にあるものを探求する手法です。

 ダイアログを行い、場のレベルが深まってくると、全く予想もしていなかった新しい可能性が開けてくるのです。

 ダイアログでは対立を恐れず、タブーとされている事柄も含めて自分の考えを率直に話します。

 ここでダイアログとディスカッションの違いについて一覧表を掲げます。

ダイアログとディスカッションの違い

キーポイント ダイアログ ディスカッション
目的 共通の基盤を探すこと 論戦して勝つこと
主張の仕方 お互いの主張を深堀して再評価する 自説の正しさをむきになって主張する
自説の扱い 相手の考えも取り入れて、自分の考えを改善する 相手の考えを否定して自分の考えを主張する
態度 協力的;共通の落とし所を互いに探そうと努力する 戦闘的;相手の間違いを証明し、自分の非のある部分は隠す

 それでは、ディベートとディスカッションの違いは何でしょうか?

 名称が似ているため混同されてしまいがちですが、はっきりとした違いがあります。

 ディスカッションは決められたテーマに対して、参加者が自由に意見を出し合うというものです。

 一方ディベートは、決められたテーマに対して、賛成か反対か」に分かれて議論します。

 ディスカッションとダイアログは異なるコミュニケーション形式でしたね。

 ディスカッションは異なる意見や考えを交換する

 形式の対話であり、主張や意見の主導が一般的です。

 一方、ダイアログは協力的で共感的な対話形式であり、相互理解や共有の意味を重視します。

次回は2025年3月15日号でお会いしましょう。

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