プレゼン最前線2025年1月15日号

NPO日本プレゼンテーション協会 理事長高野文夫

今月のプレゼン最前線では、私のお師匠『坂本善博先生』の残された『本質志向』についてお話したいと思います。

ナレッジマネージメントと「本質思考」の普及で国内でトップレベルの実践哲学者だった坂本善博本質博士が急逝されました。

 この漫画の本質博士が坂本善博先生です。私の師匠です。

 皆様は、「本質思考」を体得できれば人生にどれだけ役立つか知れないのです。

 さて、 何事も本質思考を基盤にして生きれば・・、 枝葉の煩雑な仕事に追われずに結果の 出る仕事をこなせるようになります。

 ローマ時代の賢人哲学者セネカはこう言い残しています。

「俺は忙しい、忙しいと自慢げに言っている人は頭の悪いバカだ!」

 すなわち、本質思考で生きていないと言っているのです。

 私の友人にも「生産的でないどうでもよい枝葉の仕事にきりきり舞い」にな っている人が少なからずいます。目的志向に欠けているとも言えます。

 すなわち、目的志向とは、達成したい目的や目標を掲げることで モチベーションを高め、目標達成を目指して自律的に行動する人のことです。

 さいごに、本質思考で最も需要な原理・ 原則アプローチとは何かをご説明します。

 普遍的な事実である「原理」を根拠に、自身の行動の指針となる「原則」を 導き出す方法のことです。

 原理とは、現象(個人の生活や企業活 動等)を分析する上での「根拠」に なるものであり、原則とは、現象を自分の意図にあわせて行動する際の「指針」にあたります。

 例えば、 原理を「大学受験の期間は有限である」とすると、 原則は「限られた時間の中で志望校の合格を得るために、

 高校1年生から(模試を受ける等の) 受験に向けた活動をする」が考えられます。

次回は2025年2月15日号でお会いしましょう。

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