「散歩、思考、心地よい関係」~理事見聞録#009~

みなさん、こんにちは。 JPA理事の花木義尚です。

今、夕方のモモとの散歩から帰ってきてこの原稿を書いています。モモは我が家のペットの犬です。ミニチュアシュナウザーです。モモは、家の中で飼われています。運動が大好きな犬種ですから朝晩散歩に連れて行きます。そして散歩の時にいつも、考えることがあります。

モモをはじめ犬というのは一切生産的なことをしないのに、どうしてこんなに人から愛されるのか。答えは、私が、まだ20代の頃、会社の人事部長から薦められて読んだデールカーネギーの本「人を動かす」の中にありました。私はこの本をこれまでに、何十回と読み返しています。

デールカーネギーは、友を得る法を学ぶには世の中でいちばん優れたその道の達人のやり方を学べば良いと言っているのです。われわれは毎日路傍でその達人に出会っているとも言っています。こちらが近づくと尾を振りはじめる。立ち止まって、なでてやると夢中になって好意を示す。そう、達人とは犬なのです。

何の働きもせずに生きて行ける動物は、犬だけだ。鶏は卵を産み、牛は乳を出し、カナリヤは歌を歌わなければならないが、犬はただ愛情を人に捧げるだけで生きていける。友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだと。

モモと散歩する度に、この部分を思い出します。私が帰ると、玄関の所まで、走ってきてうれしそうに出迎えてくれます。ソファーに座っていると横に座ってきます。

確かに、世の中には、他人の関心を引くために、見当違いな努力を続け、その誤りに気付かない人がたくさんいいます。それよりも、相手に感心を持つことが重要なのです。

それを散歩の時にいつも思い出させてくれるモモに感謝です。

とかく、人は自分だけのことを考えがちです。他人にもっと関心を寄せましょう。そうすれば、気持ちの良い人間関係に包まれ、家庭、親戚、仲間、地域、会社社会の中で暮らして行けると考えます。

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