プレゼン最前線 2021年6月15日号
NPO日本プレゼンテーション協会 理事長 高野文夫

パワーポイントやアップルのキーノートでのプレゼンには気を付けよ!

近頃は、マイクロソフト社の開発したパワー・ポイントやアップル社の

キーノートを使ってダイナミックに製品説明をする人が増えています。

私は、まさに『ダイナミック・ロジカル・プレゼンテーション』と謡った

セミナー講師として多くの会社の社員にそのスキルをお教えしてきました。

しかし、プレゼンに酔って自己陶酔してしまっている人達をみて

自虐の念を持つこと然りです。

パワーポイントやキーノートはあくまでも説得の道具であって結果では

ないのです。

立派な猟銃を持ったハンターが、大きな雉を撃ち落とせると言うものではなく、

雉の癖を見抜いているものだけが大きな毛並みの良い雉を撃ち落とせるのです。

皆さんはキーノートを売っているアップル社のアメリカ本社での会議では、

キーノート使用を禁じていると言う事実を御存知ですか?

それはなぜでしょうか?

キーノートは、内容の無いコンテンツでもあたかも素晴らしいかの如くに

見せる道具だからです。

昔お金の無い侍が刀を売って、竹で作ったたけみつという刀を差していました。

鞘だけは化粧をしていて素晴らしいものにしているのですが、中身の刀は刃金

どころか竹なんです。

そんな、タケミツの様なコンテンツのプレゼンをやっていませんか?

そんなプレゼンに時間を書けるならパンフレットを読んでもらえばいのです。

それより重要なのはコンテンツ、内容が竹光ではない事を説明する事です。

それには相手の立場に立って、提案する商品やサービスを買ったら如何に

得をするかの理由を「おおそうか!」って肚落ちするように説明すれば良いのです。

 この続きは2021年7月15日号になります。

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