プレゼン最前線2025年6月15日号
プレゼン最前線2025年6月15日号
NPO日本プレゼンテーション協会理事長高野文夫
今月のプレゼン最前線のテーマは、陰謀論に対する心のバリアをどう持つか? ・・です。
陰謀論に心を揺さぶられたり、信じてしまいそうになるとき、「何を信じて、どう心を守るか」が問われます。
以下に、陰謀論に対する「心のバリア」を持つための具体的な考え方と方法を羅列してみました。
◆ 陰謀論に巻き込まれないための5つの心のバリア
① 「不安を煽る情報は、まず距離を置く」
陰謀論の多くは、あなたの「不安」「孤独感」「怒り」などの 感情を利用して入ってきます。
そのため、あなたの心を“ざわつかせる情報”は、 止まって見るのが鉄則です。
✔ ポイント: 「これは本当に事実?」とすぐに信じず、“保留”にする 癖をつける。
「自分の感情を操作しようとしてないか?」という視点で チェックする。
② 「専門家や信頼できる機関の情報を参照する」
陰謀論は「マスコミは嘘ばかり」という前提で話を進めますが、 それがまさに「全部疑え」の罠です。
✔ バリアとして有効なのは:
・科学的根拠があるか?
・公的機関(大学、医療機関、研究所など)の情報と一致しているか?
・複数の信頼できる情報源が同じことを言っているか?
情報の「出どころ」が曖昧なら、信じる前に一歩引きましょう。
③ 「“全部つながっている”という話を疑う」 陰謀論は、「〇〇と××が実は裏でつながっていて…」という極端な ストーリー性を持ちます。
その語り口は魅力的で、まるで“真実を暴いている感じ”がしますが、 冷静に考えるとあまりにも偶然が重なりすぎていないか?
誰が得しているのか?(陰謀には莫大なコストがかかる) という観点で疑ってみることです。
「すべてが一本の線でつながっている話」は、 フィクションである可能性が高いのです。
④ 「“自分は選ばれた側”という快感に注意する」
陰謀論にハマる心理には、「自分は騙されてない」という 優越感も含まれています。
「他の人は洗脳されてるけど、私は違う」 「自分だけが真実に気づいている」 という感覚は、無意識に人を見下す心とつながりやすく、 孤立を深めてしまいます。
→ こう感じたら、「あれ?今、自分は何かに酔ってないか?」 と立ち止まりましょう。
⑤ 「情報より、“自分の現実”に軸足を戻す」
陰謀論は「世界は闇に支配されている」という巨大な話ですが、 あなたの目の前の現実はどうでしょう?
・周りに信頼できる人がいる
・きれいな空や、おいしいご飯がある
・誰かと笑い合える日がある それらはあなたの現実であり、陰謀論の話の外にある 「確かな体験」です。
→ 心が持っていかれそうなときは、「いま、ここ」の 体験を大事にすること。
◆ 心の処方箋:疑うより、見極める 疑いすぎると、人も社会も信じられなくなります。
でも、「なんでも信じる」のも危険。 だからこそ「疑う」のではなく、「見極める」 という
姿勢を持つことで、あなたの心はしなやかに 守られます。
今日の私のバイリンユーチューブをご覧くださいな。
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次回は2025年7月15日号でお会いしましょう。
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