JPAニュース2023年4月15日号
NPO日本プレゼンテーション協会理事長 高野文夫
整理番号159冊目の本
「こころ」をつかんで稼げ!: ロジックを超えた共感・感性力勝負! | 高野文夫 |本 | 通販 | Amazon
この本の要旨
さぁ!この本で、令和の新時代を思いっきり輝いて生き抜くために共感のリーダーシップを学びましょう!
我が幼少時、伊豆大島という田舎の大自然の中で、金を稼ぐ為に、森を駆け回るリスを必死に追いかけました。
そしてリス捕りの名人といわれる様になりました。
一匹生け捕りにすれば、100円で売れたのです。今の貨幣価値に換算すれば1,000円なのです。
貧しい我が家庭にとってそれは大変な現金収入になったのです。
親を助けるために、勉強はそっちのけで森に入って来る日も来る日もリス取りに没頭したのです。
リスを捕獲するコツは、理屈(ロジック)を超えたリスの気持ちになりきれるかどうかの感性力(パッション)とインスピレーション(観えていないものを観る力)の勝負でした。
最高のロジックを練り上げて匠の罠(わな)を仕掛けても、リスは一匹たりとも見向きもしません。
リスに真正面から向き合って、共感させ、そして自分から私の仕掛けに入り込んでくれるように仕向けたのです。
リス捕りで学んだことは人間にも大いに応用可能だった。
リスのような小さな動物にも、「自主性」があり、それを無視したら手に入れることはできない。私がリス捕りを通して学んだことはこのことでした。
リスは人間のように言葉を発することはできず、集団で結束して組織を作り上げるなどといったことはしません。
しかし、彼らには生きるために必要な知性もあれば知恵もあります。それらは決してバカにできないものです。
人間は彼らとくらべて、どれほど優れていると言えるでしょう? 人間は言葉というものを操り、
集団で社会というものを形成している分だけ複雑に見えますが、生存に関する基本的な部分ではリスと驚くほどよく似ています。
私たち人間も、毎日まいにち、自分と家族の生活を守るために決まった時刻、決まった道筋で会社に通い、さほど贅沢でもなく、またそう安っぽくもなく、収入の枠内で自分の身の丈にあった生活をしている人がほとんどです。
こうして見るとリスも人間も、生存という動物としての大テーマを可能ならしめるために、同一の行動パターンをとっていることがわかります。
リス捕りで学んだことは、人間にも応用できる・・私にとって、これは非常に重要なことでした。
後年営業やファシリテーターとして活動するにあたり、リス捕りの経験がどれほど役に立ったかわかりません。
何事も、机の上の勉強では身に付くものではありません。ましてや人間相手の営業やファシリテーションです。
大自然の中でむきだしの命と対峙する経験があってこそ、私の中にある本物の生き物としての何かが表出してくれたように思えます。
それでは次号2023年5月15日号でお会いしましょう。
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