「社長のプレゼン能力が業績を決める」   〜理事見聞録#006〜

構造改革は一朝一夕にはできない。やり抜く文化を根付かせる

(日経ビジネスNo2065)を読んで  副理事長 東出和矩

みなさん

NEC、日本電気の現状についてです。NECはどのような状況に見えますか。交換機、通信機、パソコン、半導体メモリー、人工衛星、等々時代の先端を走る優良会社でした、という過去形で考えていませんか。NECはいよいよ何度目かの正直で構造改革を実現しつつあります。その背景を見てゆきたいと思います。まず、下記のチャートをご覧ください。

過去5年の株価の動きです。

現社長の新野隆氏が就任された2016年4月そこはどん底という表現が良かったかもしれません。その後はリストラを繰り返しながらゆっくりとして回復基調でした。それが今年の入りコロナの影響でいっとき下落したものの、その後は急速な回復を見せています。そして、中期計画(18-20)を一年前倒しで達成しさらに伸長する勢いとなっています。この急速な回復の背景には何があるのでしょうか。

  • 構造改革の5つの方策

どうやら5つの方策で進行しているようです。

  • 社長自ら足を運び説明し意見を聞くことの継続
  • 不都合な真実が見えるようにする
  • 外からの人財を大胆に起用して、しがらみなくコスト削減を行う
  • 役員を1年契約として、信賞必罰の公平な評価
  • 新しいキーとしてもチェンジエージェント

裸の王様ではいけない、という背景でしょうか、①②がまず実行されました。自らの思いを自分の声で語り、不都合がないか自分で聴き、顔を見ながら確認してゆく行動です。それに引き続き、マイクロソフト、G Eからの人財をどんどん採用しキーポジションにつけてゆきました、例えば、上は副社長、加えてカルチャー変革本部長兼人材開発部長。そこからの発信で役員を全員退職させ1年契約の委任契約に切り替えました。そして、新しい改善のキーとしてのチェンジエージェントを90人選定し変革の駆動力にしました。

  • 5つの方策は、一つ一つ対応すればどこの会社でもできる

一つ一つの方策を見れば、特段特別な物はありません。

タイトルにもあるように、やる抜く文化の定着が社長の役割だとすれば、社長はこれをやり抜かないといけないということでしょうか。もちろん、1年で全てはできませんが、着実に順番を踏んでやり抜けば結果がついてくることをN E Cは教えてくれているように思います。

そのためには、社長のコミュニケーション能力、特にプレゼンテーション能力は不可欠だと考えます。従業員に思いをきちんと双方向で伝えてゆく能力が変化の激しい時代には特に必要ではないでしょうか。

以上

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