訃報：箱田忠昭初代理事長 ご逝去

謹んでお知らせ申し上げます。
NPO法人日本プレゼンテーション協会初代理事長の箱田忠昭氏が、2025年1月18日に永眠されました。享年82歳でした。

昭和17年生まれの箱田氏は、慶應義塾大学商学部を卒業後、ミネソタ大学大学院で研鑽を積まれました。その後、日本コカ・コーラの広告部マネージャー、エスティ・ローダーのマーケティング部長、パルファン・イヴ・サンローラン日本支社長と、国際的企業の要職を歴任。グローバルな視野と豊富な実務経験を備えた経営者として、日本のビジネス界で大きな足跡を残されました。

箱田氏は米国デール・カーネギー・コース公認インストラクターの資格を取得され、話し方・リーダーシップ・人間関係構築の技術を日本のビジネスパーソンに広く伝道。1983年にインサイトラーニング株式会社を設立し、プレゼンテーション、交渉力、セールス、時間管理など、ビジネスコミュニケーションの多岐にわたる分野で、第一人者として活躍されました。年間300回近い講演・研修をこなし、経営者から新入社員まで、幅広い層への熱心な指導を通じて、日本のビジネスコミュニケーション教育の礎を築かれました。

その深い知見は数多くの著書としても結実し、「成功するプレゼンテーション」（日本経済新聞社）、「できる人の話し方＆コミュニケーション術」（フォレスト出版）をはじめとする数々の書籍が、ビジネスパーソンの必読書として広く読まれています。

また、私生活では日本最大のサーフィンクラブ「ゴッデス」の会長を務められ、インストラクターとしても活躍。ビジネスの世界で培った指導力を、趣味の世界でも存分に発揮されました。

箱田氏は常々、「効果的なコミュニケーションは、ビジネスの成功だけでなく、人生の豊かさをも導く」と説かれていました。その教えは、当協会の理念として今日まで脈々と受け継がれております。

ここに生前の御功績を偲び、心より御冥福をお祈り申し上げます。

NPO法人日本プレゼンテーション協会 理事一同