高野文夫NPO日本プレゼンテーション協会理事長の月例のメルマガ
『高野文夫の人間力大学』
JPAホームページの理事長の常設コーナー
(2026年7月1日号)

私は毎月2冊のペースで本を出版しています。この6月にはNo.251&252冊目の本が出版されました。
紙の本と電子本ですが、ご興味をお持ちの方は紙の本は、値段が1,300円もして恐縮ですので、300円の安価な電子本でお読みくだされば幸いです。
整理番号251冊目の本
「知識」から「体得」へ: AI時代を生き抜く確かなスキル。高野文夫 (著) 形式: ペーパーバック
「知識」から「体得」へ: AI時代を生き抜く確かなスキル。 | 高野文夫 |本 | 通販 | Amazon
整理番号252冊目の本
「知識」から「体得」へ: AI時代を生き抜く確かなスキル。高野文夫 (著) 形式: Kindle版」https://www.amazon.co.jp/dp/B0H6TDB34J/ref=monarch_sidesheet_image

本の要旨
ChatGPTやGemini汎用時代に入りましたが、
あらゆる知識や知恵が、 ChatGPT等にきちっと質問することで、いとも簡単に入手できるようになりました。
ChatGPT奈園AIツールの登場によって、「調べる力」よりも「質問する力」が問われる時代になったとも言えます。
確かにChatGPTは便利ですが、あまりにも安易に高度な知識や知恵が与えられるので自分の頭で考える能力が養われなくなり、
世の中には知ったかぶりの行動音痴な 人が続出してくる心配が否めません。
確かに便利になったけれど、
ビジネスマンはもとより世の中の一般人は、 自分の頭を使って考えなくてもよくなったのです。
ということは、世の中は頭でっかちのバカだらけになってしまうという事ではないだろうか?
AIの進化によって、知識や戦略が容易に手に入る一方、
人間が「考える力」を失い、 結果として“思考停止した大衆”が溢れるのではないかということなんです。
これは実際、歴史的にも 繰り返されてきたテーマです。
たとえば:
• 電卓が登場したとき:「暗算力が落ちる」と言われた。
•カーナビが普及したとき:「地図を読めない人が増える」と 心配された。
•スマホやGoogle検索が一般化したとき:「記憶力が衰える」
と指摘された。
正に今、ChatGPTのような生成AIによって「思考力の衰退」が
危惧される。
ただし、ここには大事な前提があります。
それは、 AIは“思考の補助輪”にはなるが、“考えること”そのものは代行きないということです。
たとえば、ChatGPTから得られる「ハーバードレベルのマーケティング戦略」も、
それを実行に移せるかどうか、状況に応じて判断・調整できるかどうかは、 結局その人の「思考力」「行動力」「現場感覚」にかかっているのです。
そして、ここが“本物と知ったかぶり”の分かれ道です。
むしろ、AIを使いこなす人と、ただ「答えをコピペ」するだけの人との知的格差はますます広がるかもしれません。
だからこそ、これからは:
• 良い質問を立てられる力(問いの力)
• 得た情報を咀嚼して、自分の現場に応用できる力(思考力)
• 試行錯誤しながら実行する力(行動力) この三位一体が、以前にも増して大事になると思います。
私はビジネスマンであろうと何の分野であろうと、
人の仕事力の成長段階を 富士山登攀になぞらえて、
「富士山五合目作戦」と「富士山頂上作戦」となづけました。
すなわち、ChatGPTなどのAIツールで引き出せる段階を「富士山五合目作戦」と呼び、
それ以上6合目から最高レベルの10合目をプロの成長段階とみなし「富士山頂上作戦」となずけました。
つまり、6合目から10合目の段階はAIだけでは成し遂げられない経験や人間力勝負の 世界になると思うのです。
特に五合目まではバスで行けるすなわち、AIやツールで誰でもある程度の知識や 戦略には“到達できてしまう”時代。
でも、そこから先、足で登らないと進めない6合目から上は「人間としての成熟度」が問われる。
経験、判断力、倫理観、感受性、継続力
そういった「AIには絶対に代替できない領域」が待っているわけですね。
この構造は、若手の育成にも、プロフェッショナルへの道筋にも非常に応用でき そうです。
たとえば:
• 五合目作戦:情報収集
・フレームワーク活用
・分析力(AIに聞ける)
• 六合目以降: 現場経験
・他者との対話
・痛みや失敗からの学び(人間だけが歩ける道)
・師匠や有能な先輩の指導
2026年8月1日号でお会いしましょう。
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