JPAニュース2023年6月15日号
2、なぜ今サラリーマン始めすべての人達に「武士道の7つの徳目」の大切さを説くのか?
くどいようですが、繰り返しになりますが再度
お話します。
私の武道仲間でさえ、武士道なんて言葉を持ち出すと引いてしまいます。
武道の世界にいる人達でさえ、武士道ばなれというか・・、その素晴らしさを理解できずにその本質を意識していないのです。
武道もスポーツも区別がつかないでいるのです。 そこが、欧米偏向化というか・・、勝ち負け、損得の文化に毒された証拠なのです。
では、武士道にはどのような価値があるのでしょうか?
日本人の根底に流れる武士道という美しい生き方の7つの徳目 (Value) は、私達がこれを見直して血肉化すれば、間違いなく成功人生を掴めるという事をお話ししたいのです。
そう! 成功哲学として、また幸福の引き寄せの法則として武士道を見直して頂きたいのです。
なぜかと言えば、サラリーマンとして成功し、部長や役員や社長をしているような人達は、それなりの人望があり、多かれ少なかれ武士道の7つの徳目を血肉化しているのです。
さいごに
武道の根源は、如何にすれば仲良くできるか、いかにして相殺(相打ち)を乗り越えて、互いにWin-Winの関係を構築できるかにあります。
『闘いを乗り越えて共に相和す』、その為にはどのようなコミュニケーションをとれば良いのだろうか?
実は、日本人が延々と引き継ぎ育ててきた武士道精神は、心ある多くの人達の生き方の根幹になっているのです。
但し、いい加減に他人の褌で相撲を取っているずるい人は別です。
他が為に自分を殺して、押し忍ぶ『押忍』の精神を持った人達です。
皆様は、トヨタ自動車の社員は肩書きが上がるほど、礼のお辞儀が深いという事をご存知ですか?
一般の社員の礼が5度の会釈程度なら、部・課長クラスの肩書を持つようになると、15度の敬礼になるのです。
役員や社長クラスでは、45度の最敬礼をする人がおられると言われています。
この事は、かつての社長、奥田氏の秘書を勤められた私の友人から直接聞いた話ですから嘘ではないでしょう。
トヨタやパナソニックやキャノンの様な日本の伝統的な一流企業には、『稔(みのる)ほど頭を垂れる稲穂かな・・』という格言が体現されているのです。
それは偉くなった人ほど頭を低くせよという事なのです。
一般幹部社員が7-800万円なのに、社長が10億以上も稼いでいる欧米企業とは違います。
社長が、100倍も年収をとるという事は馬鹿げていると思いませんか?
でも、伝統的な企業の日本人サラリーマンは違うのです。
その違いは何かと言えば、『お金の為に働いているのではない』という事です。
仕事という共通の『行』を為す事によって、互いの成長を促進し合っているのです。
その『行:ぎょう』は人間を高めるための『人生修業』なのです。
心ある日本のサラリーマンの仕事は、金稼ぎの『Give-and-Take』の所業ではないのです。
それは、働く人の心の根幹に・・、人を楽にさせて喜びを与える、その喜びの反響で自分も喜ぶと言う、『他が為に生きる』という侍の心があるのです。
今の私の空手の稽古仲間と共に
最期までお読み頂いて有り難うございました。
次回は7月15日号でお会いしましょう。
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