「高野文夫の人間力大学」JPAホームページの理事長の常設コーナー(2024年5月1日号)

月の初頭に、本協会理事長の高野文夫が、[世界のコミュニケーションの最新ノウハウ]を掲載させて頂きます。

さて、その第九回目のテーマですが、4月に2冊の本を出版しました。

本のテーマは『忖度力』です。

副題は、相手の心情を読み取る愛及び人間力!です。

204冊目の本は紙の本で一冊1,200円です。

205冊目の本は、電子本で一冊300円です。

今月は、この本の要旨をについてご紹介致します。

忖度とは

忖度は、他人の立場や考えを理解し、適切に対応するためのコミュニケーションスキルの一部として捉えられることがあります。

「忖度」は「おべっか」とは異なります。

「おべっか」とは、相手に対して偽りやお世辞を言って取り入ることを指します。

これに対して、「忖度」は、相手の立場や気持ちを推しはかり、その人に合った適切な行動を取ることを指します。

つまり、「忖度」は相手を思いやる行動や思考の過程を指し、その際には必ずしもお世辞や偽りが含まれるわけではありません。

ただし、特定の状況や文脈において、忖度を行う際にお世辞や偽りが含まれることもあるかもしれません。

しかし、忖度そのものがお世辞や偽りを指す言葉ではなく、むしろ相手の立場や気持ちを真摯に考慮することを指す言葉として理解されるべきです。

忖度」という言葉が「おべっか」や汚いやり方を指すようになった歴史的な原因

これは主に日本の社会や政治文化に関連しています。

日本では、歴史的に上下関係や集団主義が強く根付いており、個人の意見や感情を抑制し、集団の調和を重視する傾向があります。

この文化的背景から、上司や権力者に対して敬意を払い、その意向に沿った行動を取ることが重要視されてきました。

しかし、このような文化が行き過ぎると、忖度が本来の意味から逸脱し、おべっかや偽り、不正な手段を使って上司や権力者に取り入ることを指すようになりました。

特に、政治やビジネスの世界において、忖度が利益誘導や不正行為に結びつくことが問題視されるようになりました。

このような背景から、「忖度」という言葉が、本来の意味から逸脱して、おべっかや汚い手段を指す言葉として使われるようになったと考えられます。

忖度を行う人が組織内で出世する理由

    1. 上司や権力者への適切な対応: 忖度を行う人は、上司や権力者の意向や期待を理解し、それに応じた行動を取る傾向があります。これにより、上司や権力者から好感を持たれ、評価される可能性が高まります。

    1. 組織内の人間関係の構築: 忖度を行うことで、他のメンバーや同僚との良好な人間関係を築くことができます。他の人の立場や考えを尊重し、適切なコミュニケーションを取ることで、信頼を得ることができます。

    1. 組織文化への適応: 忖度を行う人は、組織の文化や価値観に適応しやすい傾向があります。組織のルールや慣習を尊重し、それに従うことで、組織内での浸透度や受容度が高まります。

    1. 成果や業績の向上: 忖度を行うことで、他の人のニーズや要求に応えることができるため、チームワークやプロジェクトの進行にプラスの影響を与えることがあります。その結果、組織全体の成果や業績が向上し、その貢献が評価される場合があります。

ただし、忖度だけが出世の理由というわけではなく、他の能力や資質、業績なども重要な要素として考慮されるべきです。

この続きは2024年6月1日号になります。2024年6月1日にまたお会いしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です